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ごきげんよう、ぴなぴなです。
目に鮮やかな新緑の候、YPの皆様におかれましては、GW中もお家で紙をしばきまくりデッキを組みまくり、清々しく5月をお迎えのことと存じます。

しかしながら、やはり自宅に籠ってばかりいるとストレスが溜まります。
銀河うんちデッキガイド読者の皆様が感じるストレスを少しでも和らげたい、ストレス解消のお手伝いをしたい……そう考えた時、私は気付きました。
古今東西、人々のストレス解消にうってつけの題材……そう、それは間違いなく爆破
爆発というのは、見ているだけで心がスッとする本当に素晴らしいものだと思います。
西部警察仮面ライダー鈴木爆発……何かが爆破される光景は、いつの時代も人々を惹きつけてやまないですよね。

更に、いつの時代も男の子の大好物である「騎士」と「ドラゴン」の要素も盛り込んで……
ついに完成したストレス解消用デッキ、それこそが今回ご紹介させて頂くデッキなのです。
それでは、どうぞお付き合い下さいませ。





【カオス・ビシバールキン】概要

さて、今回紹介させて頂くデッキはこちら。
ビシバールキン
儀式召喚とシンクロ召喚を活用する爽やかなカラーリングのデッキとなっております。
見ての通り【カオス・ソルジャー】がベースなのですが、今回の主役の在処はエクストラ。
そう。レベル0にしてレベル12、赤き竜が更なる進化を遂げた超絶モンスター……
bish

《究極幻神 アルティミトル・ビシバールキン》がこのデッキの主役なのです。
ビシバールキンは自分・相手のメインフェイズにお互いの場に可能な限り同数の
トークンを生成するという非常にユニークな効果を持っています。
生成されたトークンはリンク素材に便利な上、相手ターン中にも発動できるということで《トポロジック・ボマー・ドラゴン》とのシナジーはもう最高。
盤面にいっぱいモンスターが並ぶので、爆破した時の気持ちよさもひとしおですね!

しかし、ビシバールキンは「レベル8以上の同じレベルのチューナー&非チューナー
というかなり重めの素材指定を持ち、容易に召喚できるモンスターではありません。
8チューナーは《炎斬機マグマ》などのシンクロチューナーで確保する事ができますが、
その上更に同レベルの非チューナーもとなると結構な労力です。

あ~、どこかにレベル8以上のモンスターを出しつつ・シンクロ素材になる下級モンスターも確保できて・できれば召喚権も圧迫しない最高なカードがあればなぁ~!
まぁでも、流石にそんな都合の良いカードなんて……

ありました。

ありました。

ということで、【カオス・ソルジャー】をベースに(その効果も余すところなく活用しつつ!)
ビシバールキンを召喚できるように構築したのが今回のデッキになります。


展開ルート解説

手札の状況に応じて取るべきルートが分岐するのですが、どちらにしても必要になるのが
イゾルデ作成用の戦士族モンスター×2です。
《ネオスペース・コネクター》のNSであれば1枚初動になりますが、コネクターを引けない時でも下級は戦士族ばかりなので《フォトン・スラッシャー》などと合わせて2枚から作っていきましょう。

特に強力なのがフォトスラ+素引きした《N・アクア・ドルフィン》から始動するパターンで、相手のハンドにうららがあってもそれを先に破壊してから動く事が可能です。
誘発の処理以外にも、ピーピングによる情報アドや運が良ければハンデスも可能でその後が非常に楽になるため、アクアドルフィンの効果は使える時に積極的に使っていきたいですね。

無事戦士×2を盤面に揃えた後は以下のような展開を行います。

基本展開(戦士×2+儀式パーツ1)

(戦士×2)
《聖騎士の追想 イゾルデ》ss ef《宵闇の騎士》サーチ
イゾルデef(コスト:《『焔聖剣-デュランダル』》《焔聖騎士-リナルド》ss
リナルドefデュランダル回収
デュランダル装備efリナルド2枚目サーチしてss
(イゾルデ+リナルド2枚目)《水晶機巧-ハリファイバー》ss ef《ヴァイロン・キューブ》ss
(キューブ+リナルド)《虹光の宣告者》ss キューブef《リビング・フォッシル》サーチ

リビングフォッシルefヴァイロン・キューブss
(キューブ+虹光)《深海姫プリマドーナ》ss
虹光ef《超戦士カオス・ソルジャー》or《超戦士の萌芽》(手札にない方)サーチ
超戦士の萌芽ef(宵闇の騎士+《Emトリック・クラウン》《超戦士カオス・ソルジャー》ss
トリクラef自身をss
超戦士(宵闇)ef相手の手札1枚を裏側で除外
プリマドーナef除外したカードを手札に戻してデッキから《クリスタル・ガール》ss
クリスタルガールefエンドフェイズにサーチを予約
ハリファイバー+クリスタルガール)《神聖魔皇后セレーネ》ss クリスタルガールef自身をss
(クリスタルガール+プリマドーナ)《炎斬機マグマ》ss
(マグマ+超戦士)《究極幻神アルティミトル・ビシバールキン》ss
ビシバールキンefお互いの場に3体ずつ《邪眼神トークン》ss
(トークン+トリクラ)《トロイメア・フェニックス》セレーネの真下にss
(トークン)《リンクリボー》ss
セレーネefトリクラss
(リンクリボー+セレーネ)《トポロジック・ボマー・ドラゴン》ss
(トリクラ+トークン)《トロイメア・ケルベロス》フェニックスのリンク先にss
トポロジックef相手の場に出したトークンを全て破壊
エンドフェイズにクリスタルガールef解決《ドラゴン・アイス》サーチ


盤面:トポロジックボマー+フェニックス+ケルベロス、ビシバールキン
手札:ドラゴン・アイス


こちらがこのデッキの基本展開。
戦士族×2に加え《超戦士カオス・ソルジャー》《超戦士の萌芽》《混沌の場》のいずれかが初手にある場合に行うことが可能です。

《宵闇の騎士》の付与効果で相手の手札を除外することで、《深海姫プリマドーナ》の効果発動条件(除外されている相手のカードを相手の手札に戻す)を満たすことができるため、それによってリクルートした《クリスタル・ガール》を活用して展開を広げていきます。

最終的にはフェニックス、ケルベロスと相互リンクしたトポロジックボマーの横にビシバールキンが並ぶ形となり、モンスター全てが破壊耐性を持つことで自陣は盤面に一切被害を受けずにトポロジック爆破を行うことが可能に。
ビシバールキンの効果で1度誘発させられるのに加えて、クリスタルガールでサーチしたドラゴン・アイスは相手がモンスターを特殊召喚する度に手札1枚をコストに手札・墓地から場に出す事ができるため、最大で3~4回程度は相手ターン中の全体除去を放つことができるでしょう。

また、プリマドーナではクリスタルガールの他にアクアドルフィンもリクルートすることが可能です。
クリスタルガールを素引きしてしまった場合もアクアドルフィンの手札コストとして墓地に送り自己再生を狙えるほか、展開前のアクアドルフィン効果で上記の最終盤面では効果が薄いと分かっている場合にハンデスをメインに据えた盤面形成に切り替える事が可能なため、是非覚えておきたいポイントですね。

儀式パーツを一切引けていない場合はこちらの展開を行うのは不可能なので、以下のルートを用いることになります。

下振れ展開(戦士×2・手札に儀式パーツなし)

(戦士×2)
《聖騎士の追想 イゾルデ》ss ef《宵闇の騎士》サーチ
イゾルデef(コスト:《『焔聖剣-デュランダル』》《焔聖騎士-リナルド》ss
リナルドefデュランダル回収
デュランダル装備efリナルド2枚目サーチしてss
(イゾルデ+リナルド2枚目)《水晶機巧-ハリファイバー》ss ef《ヴァイロン・キューブ》ss
(キューブ+リナルド)《虹光の宣告者》ss キューブef《リビング・フォッシル》サーチ
リビングフォッシルefリナルドssしてターンエンド

相手メインフェイズにハリファイバーef《シューティング・ライザー・ドラゴン》ss
ライザーef(ライザー+リナルド)《ヴァレルロード・S・ドラゴン》ss

盤面:虹光の宣告者、ヴァレルロード・S・ドラゴン
※ 虹光効果使用後《超戦士の萌芽》サーチ

こちらは2妨害+儀式パーツの両面サーチとコンパクトな展開。
この後はサーチした儀式パーツを使って開闢+宵闇の超戦士を成立させましょう。
超戦士は非常に盤面処理性能の高いカードであるため、安心して後詰めを任せる事ができますね。


メインデッキ解説

「カオス・ソルジャー」関連カード

カオソル

デッキコンセプトの片翼を担うカード群。
上述の先行展開に活用するのは勿論のこと、開闢+宵闇を素材にした超戦士は「1ターンに2回まで相手モンスターを除外+相手の手札1枚を次の相手エンドフェイズまで除外+直火焼き効果付きの2回攻撃」という超高性能なモンスターになるので、ライフを取りに行ったり展開された相手の盤面を捲る場合などにも幅広く活躍してくれます。


《ネオスペース・コネクター》
《N・アクア・ドルフィン》

1枚からイゾルデを作れるカード。
この役割は以前紹介したデッキのようにうらら耐性のあるエクスパラディンが担う事が多いのですが、今回はコネクターが萌芽のコストにもなれる光レベル4であること、墓地からも儀式召喚可能な超戦士と手札コストを要求するアクアドルフィンの相性がいいこと、クリスタルガール素引きのケアになることなどの理由からこちらを採用しています。


《フォトン・スラッシャー》《幻蝶の刺客オオルリ》
《暗黒騎士ガイアオリジン》《SPYRAL-ダンディ》

自己SS効果を持った戦士族モンスター。
アクアドルフィンや開闢・宵闇の騎士などと合わせてイゾルデをリンク召喚していきます。
特に強力なのがフォトン・スラッシャーで、2100という高い攻撃力を持っているためアクアドルフィンと並べることで高確率でハンデスを成功させる事が可能です。
ガイアオリジンとダンディはフィールド魔法2種のサーチ対象に。
オオルリは闇属性戦士族であり、フォトスラと同じく超戦士の萌芽のコストにできるため採用しています。


《月鏡の盾》

イゾルデから落とす3枚目の装備魔法として採用。
装備全部素引きする最悪の場合でもデッキに戻してイゾルデを起動できるほか、アポロウーサに装備することで戦闘する度に下がった打点が元に戻る最強ウーサを誕生させる事ができます。

月鏡の盾で変化した攻撃力は、戦闘を終えて効果が切れた際「元々の攻撃力」へと戻るため、素材数×800を元々の攻撃力として扱うアポロウーサの攻撃力は出した時点での数値に戻ります


エクストラデッキ解説

《究極幻神 アルティミトル・ビシバールキン》

漫画版「遊戯王5D's」のラスボスとして登場したモンスター。
リンク召喚の登場によって以前のようにモンスターゾーンをトークンで封鎖して身動きを取れなくするような戦法は不可能になったものの、逆に自分の場に呼び出されたトークンをリンク素材にするという新たな運用を確立したオモシロカードです。

前述の通りトポロジック・ボマー・ドラゴンとはあらゆる面で相性が良く、トークンでリンク素材を確保しつつあちらの効果で相手側に呼び出したトークンを処分、相手ターンにはトークン生成でトポロジックボマーの効果を誘発させ、更にビシバールキン自身は破壊耐性によって被害を受けない……と、まさしくベストパートナーと呼ぶに相応しい噛み合いを見せてくれます。


《聖騎士の追想 イゾルデ》

近年銀河うんちデッキガイド最もよく使われているリンク2モンスター。
召喚時のサーチやリナルドの効果などと合わせて、1枚から非常に多数のカードに触る事ができるのが魅力だと思っています。
所属テーマの聖騎士では文句なしの働きをしてくれるし、他のデッキでも十二分に強力なものの、星4の呼び出しなどの無理をさせようとすると一気に事故率が上がるバランス調整が本当に絶妙で、個人的に非常に好きなカードの1枚だったりします。

このデッキにおいては先行展開での活用のほか、2ターン目以降もイゾルデから宵闇や開闢の騎士をサーチすることで手軽に超戦士を再召喚することができるため2枚採用しています。


《シューティング・ライザー・ドラゴン》
《ヴァレルロード・S・ドラゴン》

前述のルート解説の通り、どうやっても儀式に向かえない初手の場合に使われる2枚です。
ハリから出してシンクロできる組み合わせならなんでもいいので、お好みで差し替えてみるのも面白いと思います。
9月のエクストラパックで来日すると思われるシンクロチューナーDesert Locustsはハリから呼び出した際に使用可能なハンデス効果を持っており、アクアドルフィンと合わせて相手の手札を複数枚削りつつシンクロに向かえるので特にオススメです。


まとめ

というわけで【カオス・ビシバールキン】のご紹介でした。

結界波が直撃する、トポロジックとビシバが両方闇なので超融合で纏めて吸われる、そしてトポロジックボマーに無限を投げられるだけで妨害が機能停止する……と抜け道は多いものの、相手の出すモンスターが次々爆発していく様は本当に痛快で、ストレス発散に最適な楽しいデッキに仕上がっているのではないかと思います。
独特な挙動も多いデッキですので、それらの動きが皆様がデッキを組む際の参考にでもなれば幸いです。

以上、ぴなぴながお送りしました。それではまた次の記事で……アデュー!